世界で人気のボードゲームがSteamで楽しめる!2人プレイの方法や、ソフト1つで一緒に遊ぶ方法などを書いていますのでご参考ください~。
今回ご紹介するゲームは「VITICULTURE(邦題:ワイナリーの四季)」のsteam版 です。
複数人で一緒に遊ぶ方法
ソフトを1つしか所持していない場合
プレイヤー各人がソフトを所持している場合
ルール説明(2人プレイ用)
- ゲームの目的と終了条件
- プロローグ-両親の遺産を相続
- 3人以上でプレイする場合のルールの相違点
- 終わりに・・・ミニ情報
各ラウンドに行うこと
お役立ち情報
これは元々ボードゲームで発売されていたゲームをPCで遊べるようにした、というものです。
価格は記事を書いている2022年8月現在、日本円で1520円です。
そもそも1つのソフトで複数人が遊べるのかという疑問
私はいつもボードゲーム版で遊んでいたのですが、ゲームを始める前のセッティング(カード4種類のシャッフルなど)に少し時間がかかるので、平日の夜は気軽に遊ぶことができないという悲しさがありました。
そんな時にsteam版が出ていることを知り、ひょっとしてこれなら平日でも気軽に遊べるのではないか・・・という希望が生まれました。
ただ一点だけ気になったのが、2人で遊ぶ場合にソフトも2つ必要になるのか否かでした。
ソフト1つで遊ぶことができれば出費を抑えられるので助かるんだけどなぁ、と思って調べてみると「steam remote play together」対応のゲームであれば、ソフト1つで複数人が一緒に遊べるとの情報が見つかりました。
さっそくsteamで「VITICULTURE」の製品ページを見てみると・・・あった!「steam remote play together」対応マークが!
「steam remote play together」のやり方はわからないけど、とりあえず対応してるということはソフト1つあれば2人一緒に遊べるということらしいので、購入することに。
本当にソフト1つで遊べるのか不安もありつつ、レッツプレイ!
・・・ちなみに結果から先に言うと、一緒にプレイできるっちゃできます。ただし、マナーを守らないと相手の手札も自分の手札もバレバレになりますけど!
「steam remote play together」でフレンドを招待する
「steam remote play together」を使用してSteamフレンドと一緒にゲームをする場合は、ゲームをインストールしている人がホストになって、steamフレンドを招待する形でプレイします。
手順は以下のようになっていますのでご参考ください。
まずはホスト側が「VITICULTURE」を立ち上げ、steamを起動して「フレンドリスト」を表示します。
最初にゲームを起動した際に、下記のウィンドウが表示されることがあります。
翻訳してみたところ、どうやらアップデートに伴って、ユーザーのプロフィールを新しいサーバーに移行した旨をお知らせしているようです。
もし同じ開発元のゲームソフト「Gaia Project」を所有している場合は、そのゲームのフレンドはすでに表示されている、とのこと。そして、まだ移行していないフレンドはフレンドリストに表示されず、新しいサーバーに移行するまで一緒にゲームをプレイできない、とのことです。
「誰でもプレイに招待」をクリックし、「REMOTE PLAY」ウィンドウが表示されたら、「フレンドを招待」をクリック。
「フレンドを招待」ウィンドウが表示されたら、招待したいフレンドを選択して「確認ボタン」をクリック。
「REMOTE PLAY」ウィンドウにフレンドが表示され、表示名の横に「招待済み」という文字が表示されました。
そのすぐ下に暗く表示されている「キーボード」アイコンと「マウス」アイコンをクリックすると、アイコンが明るい表示になり、招待したフレンドがキーボードとマウスでリモート操作を出来るようになります。
ここまでが「steam remote play together」でフレンドをゲームに招待する手順です。
「ローカルゲーム」を選択
そしてここからはゲームプレイをする手順なのですが・・・まずゲームのスタート画面に表示されている「カジュアルゲーム」と「ローカルゲーム」のどちらを選ぶべきか、カジュアルゲームとはそもそも何なのか、という疑問が生まれると思います。
簡単に説明すると、「ローカルゲーム」は文字通り「ローカル」な環境で遊ぶゲームモードで、このゲームがインストールされている1台のPCのみを使用して誰かと一緒に遊んだり、コンピューター相手に遊びます。自分の手番が来たら自分がPCを操作して、対戦相手の手番が来たら交代して対戦相手がPCを操作する・・・といった感じです。
「カジュアルゲーム」は、このゲームを所有しているユーザー同士が対戦するゲームモードです。ユーザー同士の対戦にAIを参加させることもできます。
そして本題ですが、「1つのソフトで友達と一緒にリアルタイムで遊びたい」という今回の目的の場合は「ローカルゲーム」を選択するのが正解です。
本来は、物理的に同じ場所に居るプレイヤー同士が1台のPCを代わりばんこに操作して遊ぶのがローカルプレイですが、別のPCからリモート操作をすることでローカルプレイに参加しようというのが「Remote Play Together」というわけです。あくまでも画面を共有してリモート操作で遊ぶだけというところがポイントです。
ところで、本来はプレイヤーおのおのがゲームを所有している必要があるカジュアルゲームでも、1つのソフトで無理矢理一緒に遊ぶ方法が無いわけではありません。さすがに現実的では無いのでオススメはしませんが、この方法は後ほど「番外編:ソフトは1つしかないけどどうしてもカジュアルプレイで遊びたい場合」の項目で説明します。
さてローカルゲームでの遊び方ですが、「steam remote play together」でフレンドのマウス操作を有効にした後は、ホスト側も招待される側も画面のマウス操作が可能になります。
なので、どちらかがスタート画面の「ローカルゲーム」をクリックして、プレイヤーリストに「ゲスト」を追加します。この「ゲスト」が招待される側が操作するプレイヤーとなります。
ゲームを開始すると、このゲームのプロローグである両親の遺産画面になり、まずはママの遺産であるカードと作業員、そしてパパの遺産であるお金と施設を受け取ります。
音声をオンにしている場合は遺産のお金を1リラずつ受け取る「チャリンチャリン」という音が聴こえるので、この音が終わった後にパパの遺産(施設かお金)の選択をして確認ボタンをクリックします。
遊ぶことは可能だけど問題点あり
この時点で皆さま「あれ?」とお気づきになったことでしょう・・・。
自分の手番の間も相手の手番の間も画面をずーっと見てしまうと、自分のカードも相手のカードもモロ見えなのです。しかしこれがこのゲームの仕様なので文句を言っても始まりません。
本来は1台のPCで代わりばんこに操作して遊ぶのがローカルプレイなので、自分の手番には自分のカードが表示され、相手の手番には相手のカードが表示されるのです。
ただ、画面を共有してリモート操作をするために、この悲しい現実が露わになっただけなのです・・・。
この仕様を飲み込めるか飲み込めないかが、ソフトを1つ買うか人数分買うかの分岐点になります。
ちなみに私は・・・飲み込みました!(出費を抑えたい気持ちが勝った)
「相手の手札が見えるんじゃゲームにならないよ!」と、この仕様が飲み込めない方は「カジュアルゲーム」の項目をご参考ください。
しかしガッカリするのはまだ早い!
このゲームはローカルゲームで対戦相手の手札を物理的に見ないようにするために、ちゃんと配慮された仕様にもなっているんです。超アナログな方法ではありますが。
上記の画像のように手番を交代する前には、画面全体にいったん幕が下ろされます。
「タップして次へ」ボタンをクリックして幕が上がれば次のプレイヤーの手番が始まり、そのプレイヤーの手札が表示されてしまうので、この幕が下りている画面は「プレイヤー交代をするならこのタイミングですよ!」という合図なのです。
なのでremote play togetherを使用してローカルプレイでフレンドと対戦する際に、お互いの手札を絶対に見たくない場合は、この幕が下りている画面になったら次の手番以外のプレイヤーは画面から目を背けるようにすると良いでしょう。
ものっすごいアナログな方法ではありますが、マナーを守れる間柄なら問題ないと思いますよ。
さらに、もうひとつ別の問題点があります。
「steam remote play together」を使用して一緒にプレイする場合、招待される側は、あくまでもホストがプレイしているゲームにリモート操作で参加するというだけなので、お互いに相手の手番だろうが何だろうがマウス操作が出来てしまいます。
なので、通話しながらとか、物理的に一緒の空間でプレイするとか、リアルタイムに意思疎通が出来る環境じゃないと間違って操作してしまうという事態が多発してしまうかもしれません。
もしあまり信頼関係の成り立っていない関係同士でプレイすることになったら、もはや不正操作の応酬でゲームが成り立たなくなってしまう可能性も出てきます。そもそもお互いの手札もバレバレの状況なので、先手を打たれて意地悪されたりするかも。
なので、「steam remote play together」を使う場合は、そこそこ信頼できる相手を選ぶ必要があり、相手の手番中は決してマウスには触らないというマナーを徹底すると良いかもしれません。
でも勝手知ったる間柄でプレイする場合は、これらの問題点は特に気になりませんよ~。
番外編:ソフトは1つしかないけどどうしてもカジュアルプレイがしたい場合
ソフト1つでカジュアルプレイをする場合は、まず前提としてSteamで「Steam ファミリーライブラリシェアリング」の設定をする必要があります。
これは、個別アカウント同士でライブラリの共有が出来るという機能で、名前から察すると主に家族間でゲームを共有することを想定していると思われます。
この「Steam ファミリーライブラリシェアリング」の設定方法に関しては記事が複雑化するので割愛しますが、ここから先は対戦相手のSteamフレンドと「Steam ファミリーライブラリシェアリング」でソフトを共有できるようになっている前提で話を進めていきます。
ソフトの共有が出来るようになると、「本来ゲームを所有している側」と「シェアしている側」のどちらからでもゲームを起動することができるのすが、カジュアルゲームを始めるに際しては「ゲームを所有している側」がゲームを起動する必要があります。
(※ゲームをシェアしている側から起動してカジュアルゲームを開始した場合、プロローグでバグが発生して進行不能になってしまいました。あくまでも私が検証した限りではありますが。)
「カジュアルゲームをプレイ!」項目に書いた要領で、ゲーム内フレンド(ゲームをシェアしている側)をプレイヤーに加えてプレイを開始します。
(※ゲーム内フレンドに追加する方法は「ゲーム内フレンドを追加する」項目をご参考ください。)
ゲームを起動した側(今回でいえば「ゲームを所有している側」)から、プロローグである「両親の遺産を相続」の操作を開始します。
すると次は対戦相手(ゲームをシェアしている側)が「両親の遺産を相続」の操作をする番になりますので、ここでゲームを所有している側はゲームを終了します。
ゲームを終了した直後はまだSteamサーバーとの通信の関係でゲームを起動することが出来ないので、10~20秒ほど待ってから今度は「ゲームをシェアしている側」がゲームを起動します。
起動後は、以下の操作をするとゲーム画面が表示されるようになります。
先ほどの続きである「親の遺産相続」画面で「ゲームをシェアしている側」の手番をプレイしたら、今度は「ゲームを所有している側」がゲームを起動させて同様にゲームに参加します。
このあとは、「ゲームをシェアしている側」については、基本的には普通にゲームをプレイするだけなのですが、「ゲームを所有している側」は4分おきくらいにゲームを再起動する必要があります。
そもそもこれは、「Steam ファミリーライブラリシェアリング」の救済措置として設けられている「ゲームを所有している側とシェアしている側が同時プレイになってしまった場合における引継ぎ猶予時間」といえる5分間を利用した方法ですので、この方法でプレイすることを私はあまりオススメはしません・・・。本来の使用法ではないし、なんせ超不便だもの!
「カジュアルプレイ」を選択
ここからは「プレイヤー各人がソフトを所持している場合」において、他のプレイヤーと一緒にプレイする方法をご紹介します。
カジュアルプレイの場合は、Steam側のフレンド設定は必要ありません。
ただし、このゲーム内でのフレンド設定が必要になってきますので、まずはその方法からご紹介します。
後は、フレンド側にゲームを起動してもらい、フレンド管理画面から申請を承認してもらうとお互いのフレンドに追加されます。
ゲーム内のフレンド設定は、以上で完了です。
ゲーム内フレンドに追加してしまえば、あとは簡単です。 スタート画面で「カジュアルゲーム」をクリックして、フレンドをプレイヤーに追加してプレイするのみ!
カジュアルプレイはリアルタイムでのプレイも、時間を置いてのプレイも出来るようになっています。
手番ごとに24時間の制限時間が設けられているので、1つの手番につき24時間以内にプレイすればゲームを続けることが出来ます。(手番が交代するとカウントがリセットされて、また24:00:00からカウントダウンが開始されます。)
リアルタイムでプレイして「明日また続きをプレイしようね」といった遊び方もできますし、リアルタイムで対戦するのが難しい場合でも、お互いに対戦相手がオフラインの間に自分の手番を終えておくといった遊び方もできます。
困ったときは
手間をかけてゲーム内フレンドの追加作業をしたのに、ゲームを起動してフレンド管理画面を見てみるとフレンドが表示されない場合があります。
さらに「プロフィール」タブに切り替えると、よくわからない表示が出たあげく何も表示されない画面に戻ったりします。
そんな時には、一度画面を切り替えてみると直ることがあります。
画面下部に並んで表示されているアイコンのいづれかをクリックすると、他の画面に切り替わります。
もし、カジュアルゲームをフレンドとプレイしたいのにフレンド管理画面にフレンドが表示されなくて困っている場合には、ゲームモード選択画面(スタート画面)に切り替えて、「カジュアルゲーム」を選択してみたらちゃっかりフレンドが表示されていたりもします。
上記の方法を試しても、フレンド管理画面にもカジュアルゲームのプレイヤー選択画面にもフレンドが表示されない場合は、ゲームを再起動してみると直ることがあります。
私の場合は、だいたい2~3回目の再起動で直ることが多いです。困ったときはご参考くださいませ~。
ルール説明(2人プレイ用)
このゲームの舞台は、ワインの銘醸地イタリア・トスカーナ地方です。
プレイヤーは、長い間疎遠だった親から荒廃したワイナリーを相続し、これを再興するべく奮闘する・・・という設定でゲームをプレイしていきます。
このゲームには「勝利点」というものがあり、この「勝利点」はワイナリーの名声を表します。
プレイヤーはワインを出荷したり観光客にアピールしたり、時に様々なゲストを招いたりしてワイナリーの名声を高めていきます。
ゲームの終了条件はいずれかのプレイヤーの「勝利点」が20点以上になった場合です。
いずれかのプレイヤーの「勝利点」が20点を超えると、そのラウンドをもってゲームは終了します。(※そのラウンドは年末調整までしっかりプレイしてから終了します。)
あくまでも「いずれかのプレイヤーの勝利点が20点を超える」というのは終了条件であって、そのプレイヤーが勝者に決定したわけではありませんので注意。
勝者は、ゲーム終了時に一番勝利点が高いプレイヤーとなります。
※複数のプレイヤーが同点になった場合の判定基準も設けられているので、その場合は「複数人が同点になった場合」の項目をご参考ください。
ゲームを開始すると、このゲームのプロローグである両親の遺産画面になり、まずはママの遺産である各種カードと作業員、そしてパパの遺産である親方作業員とお金と施設を受け取ります。
音声をオンにしている場合は遺産のお金を1リラずつ受け取る「チャリンチャリン」という音が聴こえるので、この音が終わった後にパパの遺産(施設かお金)の選択をしてから「次へ」ボタンをクリックします。
各ラウンドに行うこと
まず季節は「春」で、スタートプレイヤーから順番に「起床計画表」の好きな数字を選びます。この時選んだ数字が小さいほうが、より早起きして作業をするため、このラウンドの先手番となります。
下記画像の表ように、選ぶ数字ごとにボーナスがもらえます。
起床計画表の数字を選ぶ順番(スタートプレイヤー)は毎年交互に入れ替わり、スタートプレイヤーにはアバター画像の下にぶどうのアイコンが表示されます。
「夏」にできる作業は8種類あり、パスをすることもできます。
ゲーム画面上での作業員コマを置くことができる場所は下記の画像のとおりです。
ここに作業員を配置したプレイヤーは、ブドウの樹カードを1枚もらうことができます。
ブドウの樹の種類は赤色と白色合わせて9種類あり、植樹するために施設(ブドウ棚・給貯水タンク)が必要な場合もあります。
下記の表に一覧で書いてあるので、ご参考ください。
ブドウの種類 | 色と価値 | ブドウ棚 | 貯水タンク |
---|---|---|---|
サンジョヴェーゼ |
赤の1
|
- | - |
マルヴァジア |
白の1
|
- | - |
ピノ |
白の1
&
赤の1
|
必要 | - |
シラー |
赤の2
|
必要 | - |
トレッビアーノ |
白の2
|
必要 | - |
メルロー |
赤の3
|
- | 必要 |
ソーヴィニヨン・ブラン |
白の3
|
- | 必要 |
カベルネ・ソーヴィニヨン |
赤の4
|
必要 | 必要 |
シャルドネ |
白の4
|
必要 | 必要 |
手札にブドウの樹カードがあって、かつ植樹に必要な施設を保有している場合に、ここに作業員を配置することができます。
ここに作業員を配置したプレイヤーは、手札にあるブドウの樹カード1枚を使用して畑に植樹をすることが出来ます。
「5」「6」「7」の3つある畑のうち、売却していない畑に植樹することができます。
そしてブドウの樹の価値の合計が畑の値を超えない限り、ブドウの品種が異なっていても同じ畑に追加で植樹することができます。
ブドウの品種によっては、植樹するために施設が必要なこともあるので、詳細は「ブドウの樹の種類」の表をご参考ください。
ちなみに、植樹した際に「風車小屋」の施設を保有している場合は、1勝利点をもらうことができます。(※風車小屋でもらえる勝利点は1ラウンド1点のみ)
手札に夏季訪問者カードがあって、かつカードごとに記載されている行動条件を満たしている場合に、ここに作業員を配置することができます。
ここに作業員を配置したプレイヤーは、手札にある夏季訪問者カード1枚を使用することができます。
訪問者カードは描かれている人物によって様々な効果があり、施設を建設したり、労働者を訓練したり、複数の効果を持つものもあります。
夏季訪問者カードは、特徴としてブドウの樹カードや植樹に関する効果のあるものが多くなっています。
ここに作業員を配置したプレイヤーは、観光客ツアーガイドの収入により2リラもらうことができます。
ちなみに、このアクションを行った際に「試飲室」の施設を保有している場合において、ワインセラーにワインが1つでもあるときは1勝利点を獲得することができます。(※試飲室でもらえる勝利点は1ラウンド1点のみ)
建築可能な施設がある場合は、ここに作業員を配置することができます。
ここに作業員を配置したプレイヤーは、建築費を支払って施設を1つ建設することができます。
建設できる施設は下記の表の通りです。
施設名 | 建築費 | 効果 |
---|---|---|
ブドウ棚
|
2リラ
|
特定のブドウの樹を植樹する際に必要になります。 |
風車小屋
|
5リラ
|
ブドウの樹を植樹する度に1勝利点を獲得します。
|
貯水タンク
|
3リラ
|
特定のブドウの樹を植樹する際に必要になります。 |
農耕馬
|
2リラ
|
農耕馬を保有するプレイヤーは、ゲーム画面の「農耕馬を使用する」のコマに作業員を配置できるようになります。 |
試飲室
|
6リラ
|
夏の作業で「観光客ツアーで2リラもらう」アクションを行った際、ワインセラーにワインが1つでもあれば、1勝利点獲得できます。 |
中規模セラー
|
4リラ
|
価値が6までのワインを作ることができるようになります。 |
大規模セラー
|
6リラ
|
価値が9までのワインを作ることができるようになります。 |
宿泊施設
|
4リラ
|
秋の「訪問者カードを1枚もらう」の際に、追加でもう1枚夏季or冬季の訪問者カードをもらうことができます。
|
圧搾場にブドウを保管しているか、売却可能な畑を所有している場合もしくは購入可能な畑がある場合は、ここに作業員を配置することができます。
ここに作業員を配置したプレイヤーは、圧搾場にあるブドウ(畑から収穫したブドウ)を販売したり、所有している畑を売ったり手放した畑を買い戻したりできます。
畑の売買価格は、畑に表示されている値と同じとなっています。
ブドウの販売価格は以下のとおりです。
圧搾場にあるブドウは価値によって販売価格が異なります。
- 「価値1~3」のブドウの販売価格は「1リラ」
- 「価値4~6」のブドウの販売価格は「2リラ」
- 「価値7~9」のブドウの販売価格は「3リラ」
ここに作業員を配置したプレイヤーは、1リラをもらうことができます。
このアクションは夏と冬のどちらの季節でも利用することができ、親方では無い作業員であっても何人でも配置することができます。
農耕馬を保有している場合は、ここに作業員を配置することができます。
ここに作業員を配置したプレイヤーは、農耕馬を使用して「畑に植えてある樹を1本引き抜く」か「畑の1つから収穫を行う」ことができます。
「畑に植えてある樹を1本引き抜く」を選択した場合には、畑から抜いたブドウの樹カードが手札に戻ってきます。
「畑の1つから収穫を行う」を選択した場合には、ブドウを植樹してある畑のひとつから収穫を行うことができます。(※農耕馬は1ラウンドに1度のみ使用できます)
収穫したブドウは圧搾場に追加されます。
この時、収穫したブドウの価値と同じ価値のブドウが圧搾場にすでにある場合は、収穫したブドウの価値は、その価値以下で空いている数字の価値になります。
夏でも冬でも使用できる農耕馬ですが、使用できるのは1ラウンドに1回だけなので注意。
夏に行いたい作業が無い場合や、作業員を配置することが出来ない場合にはパスをすることができます。
パスをしたプレイヤーは、秋が訪れるまで手番をプレイすることはありません。
秋は、夏季訪問者カードか冬季訪問者カードのどちらか1枚をもらうことができます。
宿泊施設を保有しているプレイヤーは、さらにもう1枚訪問者カードをもらうことができます。
「冬」にできる作業は8種類あり、パスをすることもできます。
ゲーム画面上での作業員コマを置くことができる場所は下記の画像のとおりです。
ここに作業員を配置したプレイヤーは、出荷する際に必要となる受注カードを1枚もらうことができます。
受注カードには各種ワインの絵柄が1~3つ記載されていて、ワインの価値や個数や作る難易度などによって出荷した際に獲得できる勝利点の点数が異なります。
手札に冬季訪問者カードがあって、かつカードごとに記載されている行動条件を満たしている場合に、ここに作業員を配置することができます。
ここに作業員を配置したプレイヤーは、手札にある冬季訪問者カード1枚を使用することができます。
訪問者カードは描かれている人物によって様々な効果があり、施設を建設したり、労働者を訓練したり、複数の効果を持つものもあります。
冬季訪問者カードは、特徴として醸造や出荷に関する効果のあるものが多くなっています。
圧搾場にブドウを保管している場合は、ここに作業員を配置することができます。
ここに作業員を配置したプレイヤーは、圧搾場にあるブドウを使用してワインを2つまで醸造することができます。
醸造したワインはセラーに保管されますが、価値の高いブドウを使用して醸造を行っても、保有しているセラーの上限となる価値までのワインしか醸造することができません。
収穫可能な畑がある場合は、ここに作業員を配置することができます。
ここに作業員を配置したプレイヤーは、ブドウを植樹してある畑のひとつから収穫を行うことができます。(※1ラウンド中に収穫できるのは、畑1つにつき1度のみです。1ラウンド中に同じ畑から2度収穫することはできないので注意です。)
収穫したブドウは圧搾場に追加されます。
この時、収穫したブドウの価値と同じ価値のブドウが圧搾場にすでにある場合は、収穫したブドウの価値は、その価値以下で空いている数字の価値になります。
雇っている作業員が5人以下かつ4リラ所持している場合は、ここに作業員を配置することができます。
ここに作業員を配置したプレイヤーは、4リラを支払って新たに作業員を1人追加することができます。
追加した作業員はこのラウンドでは使用することが出来ず、次のラウンドから使用可能になります。
作業員は、最大で合計5人になるまで追加することができます。(※親方と季節作業員は除く)
アイコン | クラス | 備考 |
---|---|---|
|
親方
|
すでに作業員が配置されているコマにも配置することができる。 |
|
作業員
|
まだどのプレイヤーの作業員も配置されていないコマに配置することができる。(※「市場でアルバイトをして1リラを稼ぐ」コマを除く) |
|
親方アイコンが担いでいる樽と、作業員が持っているお皿のようなものの色は各プレイヤーのカラーを表しています。
出荷可能な受注カードが手札にある場合は、ここに作業員を配置することができます。
ここに作業員を配置したプレイヤーは、手札の受注カードを1枚使用して、ワインの出荷を行うことができます。
出荷をすると、受注カードの右上に記載されている「追加収入」と「勝利点」を獲得することができます。
ここに作業員を配置したプレイヤーは、1リラをもらうことができます。
このアクションは夏と冬のどちらの季節でも利用することができ、親方では無い作業員であっても何人でも配置することができます。
農耕馬を保有している場合は、ここに作業員を配置することができます。
ここに作業員を配置したプレイヤーは、農耕馬を使用して「畑に植えてある樹を1本引き抜く」か「畑の1つから収穫を行う」ことができます。
「畑に植えてある樹を1本引き抜く」を選択した場合には、畑から抜いたブドウの樹カードが手札に戻ってきます。
「畑の1つから収穫を行う」を選択した場合には、ブドウを植樹してある畑のひとつから収穫を行うことができます。(※農耕馬は1ラウンドに1度のみ使用できます)
収穫したブドウは圧搾場に追加されます。
この時、収穫したブドウの価値と同じ価値のブドウが圧搾場にすでにある場合は、収穫したブドウの価値は、その価値以下で空いている数字の価値になります。
夏でも冬でも使用できる農耕馬ですが、使用できるのは1ラウンドに1回だけなので注意。
冬に行いたい作業が無い場合や、作業員を配置することが出来ない場合にはパスをすることができます。
もしまだ手元に配置可能な作業員が残っている場合には、その旨を知らせるメッセージが表示されますが、配置せずにパスをすることも可能です。
パスをしたプレイヤーは、次ラウンドが始まるまで手番をプレイすることはありません。
「年末」には、次ラウンドに向けていくつか調整を行います。
ボードゲーム版だと自分で調整する必要がありますが、Steam版は「手札調整」以外は全て自動で処理されていきます。
Steam版では自動で処理されるので、プレイヤーの操作は必要ありません。
「圧搾場にあるブドウ」と「セラーにあるワイン」を1段階熟成させます。(※ワインの熟成は、保有しているセラーが管理できる上限の価値を超えない範囲で行います。)
Steam版では自動で処理されるので、プレイヤーの操作は必要ありません。
夏と冬にゲーム画面に配置した作業員を手元に戻します。
Steam版では自動で処理されるので、プレイヤーの操作は必要ありません。
追加収入を得られる場合は受け取ります。
追加収入は各プレイヤーウインドウ内に下記のアイコンで表示されています。
手札が7枚以下であれば、調整は必要ありません。
手札が8枚以上ある場合には、捨てるカードを選択して7枚になるように調整します。
Steam版では自動で処理されるので、プレイヤーの操作は必要ありません。
ゲームの終了条件はいずれかのプレイヤーの「勝利点」が20点以上になった場合です。
いずれかのプレイヤーの「勝利点」が20点を超えると、そのラウンドをもってゲームは終了します。(※そのラウンドは年末調整までしっかりプレイしてから終了します。)
あくまでも「いずれかのプレイヤーの勝利点が20点を超える」というのは終了条件であって、そのプレイヤーが勝者に決定したわけではありませんので注意。
勝者は、ゲーム終了時により勝利点が高いプレイヤーとなります。
複数のプレイヤーが同点になった場合には、下記の通り判定基準も設けられているのでご参考ください。
ゲーム終了時に複数人が同点になった場合には、以下の3つが判定基準になります。
1の基準でも判定が付かない場合は2の基準を、2の基準でも判定が付かない場合は3の基準を適用して勝者を決定します。
- ゲーム終了時に所有しているリラがより多いほうを上位とみなす。
- セラーにあるワインの価値の合計が多いほうを上位とみなす。
- 圧搾場にあるブドウの価値の合計が多いほうを上位とみなす。
3人以上でプレイする場合のルールの相違点
今回の記事では2人プレイ時のルール説明をしました。
3人以上のプレイ時には、夏と冬の各作業マスに配置できる作業員の数が増え、他プレイヤーより早く各マスに作業員を配置した場合に様々なボーナスがもらえるようになります。
このボーナスというのが複数プレイの最大のポイントになっていて、2人プレイとはまた違う戦術が必要になってきます。
個人的には、ボーナスがあることで少し大味になってきてしまう部分もあるように感じたので、私はこのゲームをじっくり味わう場合には2人プレイをオススメします。
終わりに・・・ミニ情報
以上、今回の記事も長ーーーくなりましたが、お楽しみいただけたでしょうか。
ボードゲームでもSteam版でも、多少操作は違えどルールは変わらないので、どちらをプレイするのもオススメです。
明確な違いを見つけたとすれば1つ・・・。
私が持っているボードゲーム版「VITICULTURE」は「完全日本語版」で、海外の「Essential Edition」と同じ内容になっており、これには夏季訪問者カードも冬季訪問者カードもそれぞれ38枚ずつ用意されています。
しかし、Steam版「VITICULTURE」は「Essential Edition」にもかかわらず、カード一覧には夏季訪問者カードは37枚で冬季訪問者カードは38枚しか載っていません。
気になるそのカードは何かというと・・・「海外の輸入業者」のカードです。
個人的には引いてもあまり活用しないカードなので無くても影響はないのですが、なぜこのカードがSteam版では採用されていないのかは少しだけ気になるところ。
あくまでもカード一覧でしか確認していないので、一覧に掲載するのを忘れているだけかもしれませんし、ゲームバランスを考えて抜いたのかもしれません。
ボードゲーム版でこのカードを活用している方は、Steam版をプレイするにあたってはそこにご注意くださいね~。
では最後に、ゲーム操作に慣れてきたらオススメの設定変更をご紹介したいと思います。
ローカルゲームでもカジュアルゲームでも、自分の手番の最後には画面右下にある「次へ」ボタンをクリックする必要があるのですが、設定を変更することによりある程度これを省略することができます。