わが家の飼い猫OK氏がアレルギー検査を受けたときのお話。
検査項目や検査費用、そして検査結果を受け取るまでにかかった日数などの情報も書いています。
「猫の粗相とメンタルケア」の記事で、ジルケーンを飲んでも脱毛症状が改善されず結局ステロイドを服用して治したことを書いたが、それによりどうやら精神的な原因で脱毛したわけではない可能性が高まった。
というわけで、獣医師と相談してアレルギーの血液検査を受けてみることにしたのだった。
かかりつけの獣医師は、かねてより「猫のアレルギーの血液検査に関しては、あまり参考にならないことがある」と言っていた。その理由も説明してもらったが、私の聞いた感じによると検査の反応スケールが猫に見合っていないとの印象を受けた。
しかし、再度ノミダニや真菌その他の検査をしてもらってもやはり問題が無く、OK氏の脱毛の原因がもはやアレルギーか原因不明かという2択しか残っていなかったので、原因の解明を願ってアレルギー検査を受けることにしたのだった。
外部の検査機関で調べてもらうため時間がかかるとは聞いていたのだが、いつも塗抹検査を外部機関に出した際には3、4日で病院に結果が届いていたので今回も同じくらいかと思っていたら、思いのほか日数がかかった(12日間)。
この、アレルギー検査の結果が出るまでの日数に関しては各病院によって違うと思います。
今回OK氏のアレルギー検査の結果を受け取るまでに12日間もかかったという理由は下記の2つによるものでした。
- 血液採取をしたのが土曜日だったため、外部検査機関に提出したのが月曜日になった
- 病院側に結果が届いたのは提出日から5日後だったが、患者側に渡す正式な紙面が病院に送られてきたのがそのさらに5日後だった
検査結果でもし重度のアレルギー反応が出ていたとしたら、正式な紙面が届くのを待たずに病院から早めに連絡が来ていたのだろうとは思います。
・・・が、結果を待つ飼い主の心理としては、アレルギー反応が出ていても出ていなくても早くそのことを知りたいものだと思うので、アレルギー検査を受ける際には結果が出るまでにかかる日数の目安を病院で聞いておくことをおすすめします。
今回受けた「アレルギーIgE検査」の検査費用は、OK氏のかかりつけ病院では14300円(税込)でした(診察料と採血料も合わせると15510 円(税込))。
検査項目は「環境アレルゲン」が22項目と「食物アレルゲン」が18項目の合計40項目。
※あくまでも一般的にアレルギー反応が起きる可能性が高い項目についての検査なので、これらの項目以外についてアレルギーを持っている可能性を排除できるものではないことに注意。
反応数値として「0~29ng/ml」は陰性、「30~49ng/ml」は要注意、「50ng/ml以上」は陽性という判定とのこと。
気になるOK氏の結果はというと、反応が起きなかったもの(数値が0だったもの)は5項目で、そのほかの35項目については2~27ng/mlの範囲で反応が起きていた。
つまり判定で言えば全て陰性ということになる。
このビミョーすぎる結果をどう受け止めれば良いのか獣医師に見解を聞いてみたところ、そもそも猫のアレルギー検査で反応が起きること自体が少ないとのこと。数値の範囲としては陰性でも、これだけ多くの項目で反応が起きたということに着目したほうが良いかもしれない、とのこと。
特に20ng/ml以上の反応があった2項目、「アシブトコナダニ(24ng/ml)」と「牛肉27ng/ml」については生活から排除するように気をつけたほうが良いとのこと。
「牛肉」については排除することは簡単だが、「アシブトコナダニ」ってなんだ?と思っていたら、獣医師も「アシブトコナダニ」って何でしょうね?と言ってきて共感。知らんのかい。
そしておもむろにタブレットで「アシブトコナダニ」を検索し始め、検索結果を眺めてみるも「食品にいるって書いてますね・・・家具とか・・・」と、検索結果を一緒に目で追っただけでよくわからなかった。共感。
そのほか反応が起きた項目に関しても「できれば生活から排除したほうが良いかも」という何ともビミョーな感じの結論に至った。
検査を受ける前から、あまり当てにならないという前提があった猫のアレルギー検査。結果もビミョーな感じで、なんとももんやりしているが、OK氏がどうやらアレルギー体質であるっぽいことはわかった。
「やったらやったで迷いが生じるのがアレルギー検査です」というのは獣医師から言われた慰め(?)の言葉だが、まさしくそんな感じ。
そんなもんやりした状況で考えうる対策は、掃除をこまめにすることと、食べるものの原材料に気を配ること、そして皮膚に対して物理的な刺激となる爪を伸ばしすぎないこと。
つまり、これは猫と生活するに当たり日頃からすでに気を配っていることである。これら日常生活の環境を整えることが、アレルギーの有無に関係なく大事なことであると再確認した。
現在は検査を受けてから半年ほど経ったが、大きな脱毛は無く、ひどい湿疹も出ていない。しかし、やはり軽い脱毛や湿疹はたまに出てしまうことがある。
軽い脱毛の場合は他に体調の異変がなければ様子見をして、軽い湿疹の場合は動物病院で処方されたステロイドの塗り薬を塗って対処する。湿疹が悪化した時のためのとんぷく(ステロイド内服薬)もあらかじめ処方してもらって常備している。
なんともビミョーな猫のアレルギー検査ではあるが、私個人としては受けて良かったと思っている。
検査を受けなかったらきっといつまでも気になっていただろうから、とりあえず重度のアレルギーは持っていなさそうだという安心感と、全般的にアレルギー体質っぽいから気をつけようという意識を得られたことは良かったな、と。