Surface Bookの充電ができない!
Surface Book3の充電ケーブルのライトは点灯しているのに、なぜか充電されない問題と、その解決策。
私が3年ほど愛用しているノートPC「Surface Book3(スペックはこちら)」は、今まで数回ほど「充電ケーブルを差しても充電できない」問題が発生したことがある。
充電コネクタのライトが点灯していない場合は、電源プラグを抜き差しすればライトが点灯するようになり、通常どおり充電もされるようになった。
今年に入ってからは、ライトが点灯しているのに充電ができない現象が何度か発生しており、その際には何回かPCに充電コネクタを着脱すれば、再び充電されるようになっていた。
しかし今回、電源プラグを何度抜き差ししても、充電コネクタを何度着脱しても、全く充電できない状態に陥ってしまったのである。ピンチ!!!
ジャンプメニュー
気がついた時にはバッテリーが残り32%になっていた。
焦る中でもまずは現状把握!ということで、充電コネクタのライトが点灯していることを指差し確認。点灯よーし!
抜いて差してを数回繰り返してもダメ、抜いて1分くらい待ってから差し直してもダメ、向きを変えて差してもダメ。
ひとまず電源アダプタorケーブルに問題は無さそう?ということで、次の手へ。
「Windows Update」・・・。
いつの世も人の心を煩わせる、それがWindows Updateである。
その昔Windows Updateが配信された際、率先してアップデートをしたばっかりにめちゃくちゃ面倒くさいバグに遭遇した経験のある私である。あの時は本気でPCが壊れたかと思った・・・。
それからは率先してアップデートをせず、数日~2週間ほど寝かせて無事を確かめてからアップデートをするようにしているため、私のWindowsはこの時も最新状態というわけではなかった。
しかししかし、逆にWindows Updateをしていないから、今回ソフト的なバグかなんかで充電できていない可能性も無きにしもあらず。
そう考えて、1週間ほど寝かせていたWindows Updateをしてみることにした。
「更新をして再起動」をクリックしてアップデートが終わるのを待つ。
数分経過してPCが立ち上がったので、充電されているかを確認するも・・・充電されていない。。。
ここでまたケーブルを抜き差ししたり、電源プラグを抜き差しするも、変化なし。
どうやらWindows Updateしていないことが原因では無かったっぽい。ならば次の手だ!
実は私は電源アダプタ&充電ケーブル(一体型になっている)の不良を疑っていた。
PCを購入した当初から、この電源アダプタは「なんか壊れやすそうだな・・・」という印象が強かったのだ。特にマグネット充電コネクタの付いたケーブルの部分。
電源アダプタから直で付いているので取り外しはできない仕様になっている。
案の定、たびたび充電できない現象が起きていたし、原因は電源アダプタor充電ケーブルなんだろうなと思っていた。
それを証明するには、健全な電源アダプタで検証するというのが一番である。
しかし、この電源アダプタけっこう高い(2万円くらい)。完全に壊れているなら諦めて買うこともあるだろうけど、壊れているかわからない状態でもう1個買うのは辛い。
でもでもご安心あれ!
同じ電源アダプタ(127W)ではないものの、わが家にはライター・B技師のSurface Pro 8用電源アダプタ(65W)があるのです!
買ったは良いけど寝かせっぱなしのSurface Pro 8。もちろん充電も数える程度しかしたことがないため、ほぼ新品の電源アダプタである。検証するには充分なアイテムでしょう。
さっそく65Wの電源アダプタを用意してコネクタを差してみると・・・充電できない!??
電源アダプタの故障だと思っていた私は、この結果には驚いた。
嘘でしょ。電源アダプタが原因じゃないなら何なんだ???
この状況で次なる一手は、もはや「強制シャットダウン&再起動」しか残されていなかった。
「強制シャットダウン&再起動」についてはMicrosoftサポートの下記引用を参照されたし(モデルによっては適用されないようなので、出典リンク先のページから確認必須)。
出典:Microsoft サポート/Surface を強制的にシャットダウンし、再起動する (https://support.microsoft.com/ja-jp/surface/surface-%E3%82%92%E5%BC%B7%E5%88%B6%E7%9A%84%E3%81%AB%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%80%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%81%97-%E5%86%8D%E8%B5%B7%E5%8B%95%E3%81%99%E3%82%8B-cf13996e-fef0-dbb0-1e94-cdd7ff88b840)“Surface がシャットダウンし再起動するまで電源ボタンを長押しし、Windows ロゴ画面が表示されたら (約 20 秒)、電源ボタンを離します。”
PCに何か問題が起こって全く解決策が見当たらない時にする最後の手段、それが「強制シャットダウン&再起動」である(と私は思っている)。
まずは、いつもの電源アダプタ(127W)をPCに接続する。もちろん充電マークは表示されず。
準備はここまで。
ここから「強制シャットダウン&再起動」の手順である。
サポートページに書いてあったとおりに、まずは一度普通にシャットダウンする。
その後、しっかり秒数(20秒)まで計って電源ボタンを押し続けた。
最初にボタンを押し込んだ時に白いWindowsマークが表示されるも、ひるむことなく押し続け・・・一度Windowsマークが消えたものの、ボタンを押し込んでからぴったり20秒ほど経った辺りで再度Windowsマークが表示されて、ようやく指を離す。
その後、数分待ってPCにサインイン画面が表示されれば、晴れて「強制シャットダウン&再起動」の完了である。
そしてこの時なんと・・・タスクバーに充電マークが復活していた!!!
これで解決した!なんかしらんけど解決したわ!よかったよかった!
・・・そう思ったのもつかの間、2分後くらいに充電されているか見てみると、またしても充電マークが消えていた。
なぜだ・・・なぜなんだ。。。ゴゴゴゴゴゴ。
打ちひしがれて逆ギレする私(短気)に、ライター・B技師がおそるおそる話しかける。
「なんかコネクタのライト点いたり消えたりしてない?」
・・・まじ!??
コネクタのライトが点いたり消えたりしているのを少し見た後にケーブルをモミモミ揉んだりして、B技師が何か原因ぽいものに気付いたようだった。
以下会話。
★B技師「☆×△〇□だから、もう一回強制シャットダウンしてもらってもいいでしょうか・・・?その後65W電源アダプタを繋いでみたいと思ってるんだけど・・・。」
★たてめ「あー(仕方ねえな)。」
怒りと中耳炎で耳がよく聞こえなかったけど、とりあえず他に打つ手も無いので言われるままに充電ケーブルを外した状態でもう一度強制シャットダウンをしてみた。
そして再起動後に65W電源アダプタ(ほぼ新品)を繋いでみると・・・充電できるようになったあああああ!!!
その後も繋ぎっぱなしにしていたが、ずーっと充電できている状態だった。
充電33%の状態から満充電までは1時間ちょっと。
127Wの電源アダプタよりは時間がかかるものの、充電できるという喜びの前ではそんなことは何の問題でもなかった。
前項でB技師が原因と思われる事柄について言っていた「☆×△〇□だから」の部分であるが、その後冷静に話を聞いて私なりに解釈したところによると・・・。
「ライトが点いたり消えたりする=オンオフを細かく繰り返す」ことにより、PC本体の充電オンオフフラグみたいのが誤作動する(もしくはバッテリーを守るための仕様なのかも?)。
なので、それをいったんリセットするために、「強制シャットダウン&再起動」をした。
そうしてリセットした状態で、また不具合のある電源アダプタ(127W)の充電ケーブルを差すと同じ状態(オンオフフラグ誤作動で充電できない)になってしまうので、リセットした状態で、不具合の無い電源アダプタ(65W)の充電ケーブルを差すことにより正常に充電できるようになった。
そんなわけで結論としては、電源アダプタもしくは充電ケーブル(一体型なのでどちらに問題があるかはわからない)の故障ではないかということになった。
細かいことはよくわからないが、電気系統ではこのような原因でおかしくなることがままあるらしい。
記事を書いたりインターネットをしたり、日常使いをする分には検証に使用した65Wの電源アダプタでも充分に事足りるのだが、グラフィックボード(NVIDIA)をブンブン回してゲームをする場合(主にZomboid)は65Wでは充電が追いつかないため、もう少しパワーのある新しい電源アダプタを購入することにした。
しかししかし今回故障したのと同じSerface book用純正電源アダプタ(127W)のマグネット充電コネクタは何とも壊れやすそうな印象が否めないし(実際早い時期から壊れてたっぽいし)、価格が2万円ほどする。円安&物価高のこのご時世、これは正直いって痛すぎる出費である。
そんなわけで代替品を探すことにしたのだが、これは商品のリサーチをするのが大好きなB技師に丸投げすることにした。細かいスペックの比較は苦手なワタクシたてめであります・・・。
そうして今回購入したのが『Anker 317 Charger(100W) ブラック [USB Power Delivery対応 /1ポート][USB-C & USB-C ケーブル付]』である。
私も、これを選んだB技師もよくわかっていないのだが、ノートパソコン等の消費電力が大きいものを充電するには「USB Power Delivery対応(「PD対応」と略されることもある)」であることが必要らしい。
さらに、またしても詳しいことはよくわからないのだが、消費電力(W)が大きいほど壊れやすいような印象(※あくまでも印象)があるし、ポートが多いほど内部で細かい制御が必要になるので壊れやすい印象(※あくまでも印象)がある。
ということで、これまでの127Wよりも低いW数のもの、そしてシンプルに1ポートのみのものが良い。
そして充電ケーブルはマグネット式よりもUSB TypeCのほうが壊れにくそうなので良いのだが、その場合eマーカーというチップを積んでいるものである必要があるらしいため、個別に探すのも手間だし、またケーブル単体でもそこそこの価格(2000~3000円ほど)である。
・・・ということで最初からケーブルが付属しているものが良い。
上記のような理由により、この電源アダプタを選んだのである(B技師談)。
私が購入した時の価格は税込で5800円ほど、価格も申し分なし。
あとは実際に使用してみてどうかというところである。
インターネットで注文した新しい電源アダプタは翌日には届いたため、さっそく使ってみる。
私も、これを選んだB技師ですらも、実際のところの仕組みがよくわかっていないため、本当に充電できるのか否かで内心ドッキドキである。
いざ接続!ドキドキ。
・・・充電マークきたぁぁぁー!!!
その後、記事を書いたりインターネットをしたり画像編集をしたりしたけど、ずーっと接続していても充電マークはキープされたまま・・・(幸せ)。
もちろんしっかり100%充電も出来ていて、バッテリー駆動はしていない状態。
充電100%状態をキープするのはバッテリーにとってあまり良くないとの情報もチラホラ耳にするが、ノートPCといえども私は決して家の外には持ち出さないため、ずーーーっと電源に接続して使用できれば良いと考えている・・・。
さて、次はグラフィックボード(NVIDIA)をブンブン回した場合どうなるかである。ブンブン回すといっても、ZomboidをプレイするぶんにはNVIDIAの使用率はだいたい常に50%前後であるのだが・・・(CPU使用率は50~70%くらい)。
その状態で充電が追いつくか否かを検証してみる。
結果としては、充電ケーブルをつないで2時間ほどプレイしてみたところ、充電は100%をキープしたままの状態だった。つまり、マシンパワーの50%ほどの使用においては100Wの電源アダプタで事足りるということである(あくまでも私のPCの場合)。
ただし電源アダプタの発熱はそこそこするため(正確に測っていないけど、触った感じ60℃くらいか、それ以上な感じ)、近々卓上扇風機を購入して、ゲームをする時は電源アダプタを冷却するつもり。
今回故障した電源アダプタ(127W)もゲームをプレイしている際は同じように発熱していたが、風通しの良くない場所に置いていたし、特に冷却などもしていなかった。
もしかしたらそのことが故障へと繋がった可能性もあるので、今回は電源アダプタを労わるような環境で使用したい。
ちなみに日常使い(記事の執筆など)をする分には電源アダプタの温度は40℃くらいで、ほんのりあったかい程度なので憂いナシ。
今回購入したTypeCの充電ケーブルは、マグネット充電ケーブルのようにしなやかでは無いため、PC周りがなんとなく野暮ったい感じになるのは否めないが、硬めなぶんコネクタ周りは強そうだし、取り外し式なのでもし今使っているケーブルがダメになっても、新たにケーブルを交換すれば使えるという利点がある。
ひととおり使用してみての感想は以上のとおり。
ゲーム時の冷却に関しては環境を整える必要がありそうだが、差し迫った問題は見受けられず、ひとまずは問題無さそうな感じである。
問題も解決したし、出費は少なく済んだし、たてめ大満足!
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CPU:Intel(R) Core(TM) i7-1065G7
メモリ:32.0 GB
グラフィックボード:Intel(R)Iris(R)Plus Graphics,NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti with Max-Q Design
画面解像度:3240×2160
OS:Windows 10 Home,64Bit