Surface Bookの充電(パーセント)が増えない!
急に電源に繋いでもSurface Book3の充電(パーセント)が増えなくなった!増えないし・・・減らない!??問題と解決策。
ねこじたテック読者の方には毎度おなじみ私が3年ほど愛用しているノートPC「Surface Book3(スペックはこちら)」は、何かと充電周りのトラブルが多い気がする。
前回「充電マークが表示されない(充電できない)」問題がようやく解決したと思ったら、今度は「充電マークは表示されるものの、充電の数値(パーセント)が増えない」という問題が発生。・・・またかよ!
ジャンプメニュー
前回の記事でも書いたが、私は常にノートPCを電源に接続している。なので、充電は常に100%であるべきなのである。
しかししかし、ふと充電を見てみると「67%」になっていた。はて・・・なぜじゃ?
通常、電源に接続している時に充電アイコンをクリックすると、下記画像のような詳細画面が表示される。
電源を繋いでいる状態だと、バッテリー1・2と全体は、どれも100%の表示になる。
今回の問題発生時は「バッテリー1が50%」で、「バッテリー2は73%」の状態だった。そして全体としては「67%」で、電源を接続している限りは増えも減りもしていなかった。
ついでに言うと、電源を接続していない状態だとバッテリー2が減っていき、それに合わせて全体のパーセンテージも減っていったが、そこから電源に接続してもバッテリー数値と全体数値は増えない、という状態(減った数値は上がらない)だった。
とりあえずわけがわからないので、検索して解決法が無いかを調べ、下記のとおりいくつかの方法を試してみた。
- 電源ケーブルの抜き差し
- 強制シャットダウン&再起動をする
- バッテリードライバの削除&更新
- 高速スタートアップの無効化
- Surface Diagnostic Toolの実行
今回は、結果的にこれらはすべて意味が無かった。
特に5番目の「Surface Diagnostic Tool」に関しては、検査途中でソフトがいきなり落ちるというポンコツっぷりだった・・・。
こういうトラブルが苦手な私は、頭をグラグラ沸騰させながら解決法を探していたのだが、そんな燃えたぎる私にライター・B技師がおそるおそる声をかけてきた。
以下会話。
★B技師「解決するかはわからないけど、ちょっと試してみたいことがあるんですが・・・。いま作業中でしたら、終わってからでも良いのでそちらのPC使わせてもらっても良いでしょうか・・・?」
★たてめ「あー(仕方ねえな)。」
そうしてB技師がちょちょいとPCを操作すると、ななんと問題が解決したのである!
その後冷静にB技師から話を聞いた結果、今回の問題が解決したのはUEFI(旧称BIOS)で「バッテリーリミット」の設定をオフにしたことによるものである、ということがわかった。
WindowsXP世代の私は「BIOS」と聞くと何やら大ごとだな・・・と感じてしまうのだが、あの原初のPC画面みたいなグラフィックだったBIOSも進化していて、今は「UEFI」と呼ばれ、画面もグラフィカルになってマウスも使えるようになったようである。便利。
下記に画像引用しているが、SurfaceのUEFIは特にグラフィカルで、普通の設定をいじる感覚で操作できる。
出典:Microsoft サポート/Surface UEFI の使用方法 (https://support.microsoft.com/ja-jp/surface/surface-uefi-%E3%81%AE%E4%BD%BF%E7%94%A8%E6%96%B9%E6%B3%95-df2c8942-dfa0-859d-4394-95f45eb1c3f9)“”↑とってもグラフィカルな「Surface UEFI」画面
まずはこの「Surface UEFI」画面を表示させる方法であるが、PCをシャットダウンした状態で、「ボリュームアップボタン」を押しながら「電源ボタン」を押して、次に「電源ボタン」を離してから最後に「ボリュームアップボタン」を離す、という手順になっている。
- PCをシャットダウンする
- 「ボリュームアップボタン」を押す(押し続ける)
- 「電源ボタン」を押す
- 「電源ボタン」を離す
- 「ボリュームアップボタン」を離す
これで「Surface UEFI」画面が表示される。
次に「バッテリーリミット」をオフにする方法である。
「Surface UEFI」画面の左側のタブから「Boot configuration」をクリックすると、画面右側に「Advanced options」という項目が表示される。
この項目にはいくつかの設定とオンオフスイッチが表示されるのだが、その中に「Enable Battery Limit」という設定があり、これを「Off」にする。
最後に左側のタブの「Exit」をクリックして、右側に表示される「Restartボタン」をクリックすれば、PCが再起動する。
私の場合は、これで無事に問題が解決した。
上記のように「バッテリーリミット」をオフにすることで問題はまるっと解決した!
つまり、問題の原因は単純に「勝手にバッテリーリミットがオンになっていたこと」だったようである。
しかし私はマイ・マシンであるSurface book3を購入してから「Surface UEFI」にアクセスしたことはなく、しかも数日前までは何の問題も無く100%まで充電できていたことを考えると、この数日の間にPCに何らかの変更が加わって、バッテリーリミットが勝手にオンになったという線が考えられる。
そんなことができるのはアイツしかいない・・・。
そう、WindowsUpdateである。
思えば私の短いPCライフの中で、WindowsUpdateには何度となく悩まされてきた。
その昔はアップデートがかかる度に勝手にソフトを消されたりしていた(GoogleChromeとかも消されたことがあった)し、PCが起動しなくなったこともあった。
そんなヤンチャなアイツ(WindowsUpdate)も、最近はあまり勝手なことはしなくなっていたので「アイツもとうとう落ち着いたか・・・」と安心していた矢先にこれである。
Windows10になってから、WindowsUpdateの際は電源を切る際に「更新してシャットダウン」するか、通常どおり「シャットダウン」するかを選べるようになったのだが、たまに重要なアップデートがある場合は「更新してシャットダウン」しか選択肢がなくなる。
そうなって初めて私はしぶしぶアップデートをするのだが、今回の問題が発生する数日前にもその状態になったために、しぶしぶアップデートをしたところだったのだ。
百歩譲って無断で勝手に設定変更するのは良いけど、それならせめて起動した際に「〇〇を変更した」という通知が欲しいと思った。
しかも今回は気軽にコントロールパネルで設定変更できるようなものでは無いわけだし、余計にそう感じた次第であります・・・。これにて愚痴終了!
ちなみに、「バッテリーリミット」をオンにするメリットはバッテリー寿命が延びるというところですが、オンにした場合バッテリーは50%までしか充電されません。
せめて80%とか85%とかの細やかなリミット設定ができれば良いのになぁ、と思わずにはいられない。いくらなんでも50%って・・・。
そんな「バッテリーリミット」にどれほど効果があるのかはわかりませんが、私はPCを購入してから3年間「バッテリーリミット」がオフの状態で、PCを使用する際は必ず電源に接続していました。
そんな私のPCのバッテリーが現在どれほど消耗しているかを見ることで、バッテリーリミットをオンにすることのメリットを感じることができるかもしれません。
気になる私のバッテリー状態ですが、バッテリー1は消耗しておらず、バッテリー2は現在6%ほど消耗しております(具体的な数値(mWh)は下記画像を参照)。
私が使用しているSurface book3は、モニタの取り外しが出来てタブレットのようにも使用することができるため、バッテリー1はモニタ側、バッテリー2は本体側にあります。
バッテリー1が全く消耗していないのは、おそらく私が一度もタブレットとして使用していないためかと思われます。
私の場合は3年使用して本体バッテリーが6%消耗したわけですが、もしバッテリーリミットをオンにしていたらこれよりも消耗が少なかったということになるため、それをメリットと感じる方は「オン」にすると良いかもしれません。
問題は解決したし、原因もわかったし、バッテリー故障でも無かったようなので安心はした。
とはいえ、なんて人騒がせなWindowsUpdate・・・。
PCに異変が起こった際は、故障を疑うよりもまずWindowsUpdateをした日付を確認したほうが良いかもしれない・・・。
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CPU:Intel(R) Core(TM) i7-1065G7
メモリ:32.0 GB
グラフィックボード:Intel(R)Iris(R)Plus Graphics,NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti with Max-Q Design
画面解像度:3240×2160
OS:Windows 10 Home,64Bit